城端水泳スポーツ少年団


7月31日(土) 中村真衣さんの水泳教室

2010/08/04

 平成22年7月31日(土)、「なんとドリームセミナー」と称して、シドニーオリンピック100m背泳ぎで銀メダリストの中村真衣さんの水泳教室と講演会が、福野B&G海洋センタープールのリニューアル記念行事として行われました。城端水泳少年団からは1名だけ参加しました。本音を言えば、メダリストというだけの「ありがたい教室と講演会」だろうとあまり期待してなかったのですが、いい方に裏切られました。

 中村真衣さんとそのマネージャーの木尾さんが、コンビを組んで水泳教室と講演会を進めるスタイルで、二人の息がぴったりと合っていてとても充実したイベントでした。

 木尾さんは教室を始める前に参加者を集めてピシッと規律を正させていました。一回きりの指導でなかなかできないことだと思います。そしておおまかな泳力を把握した後に教室に移ります。大声であいさつして、みっちりと準備体操、アップは25mフリーを45秒サイクルで10本・・・水泳教室で何をさせるんだ?とちょっとびっくりして、少年団の子はついていけるかなとちょっと不安になりました。
 クロールのキックのしかたと、腕の水のキャッチのしかたについて指導されました。指導は木尾さんのポジションが絶妙で、中村真衣さんを引き立てながら、まるで漫才のように、時には厳しくつっこみ、時には可笑しくとぼけてみたり。どんどんこども達が引き込まれていく様子に、同じ指導者として感心させられました。

 講演会は、水泳教室に参加した子供たちとその保護者も交えて、スライドを利用しながら行われました。ここでも水泳教室と同じように、中村真衣さんと木尾さんがコンビを組んで、とても面白く、時には感動的な場面も交えながら、参加者が飽きないような趣向でとても上手だと感心させられました。

 短時間の水泳教室ではできることも限られるし、参加者の力量も異なるため個々に合った指導は難しいと思います。ですから参加者が技術的に得られた事は少なかったかもしれません。しかし、水泳教室と講演会を通し、「インパクトのあるイベント」としてこども達の記憶に残ったのではないかなと思います。一流のテクニックやメダリストが醸し出すオーラのような存在感などに何かを感じ取り、「よーしぼくもやれるだけやってみよう!」という気持ちになってくれるだけで、すばらしい行事だったと思います。

 無理りにでも少年団の上級者クラスの参加をもっと募るんだったと反省です。